てんどうちひろの介護日記

父の介護を綴りました

感謝

父が特養に入所して1か月が経過。 振り返ってみれば様々な方々の助言や支援によって自分が救われてと感じる。 正直、役所の方々(公務員と呼ばれる方が)に対し決して良い印象とうか、どこか軽蔑の目で見ていたが(税金ドロボー的な)、福祉や年金に関わる職…

入院手続き

病院での検査した結果、肺炎であったことから即入院となる。 医師からの説明では酸素濃度の低さや新型コロナ感染の疑い(結果、そうではなかったが)などから今日が峠と言われた時には心が縮む感覚を覚えた。ベッドの上で意識があるのかないのか寝ている父の…

ふたたび入院

緊急事態宣言の解除が期待されるなか、施設から連絡が入る。 父が自力で立てない状況にあるという。外出自粛やサロンの自粛によって部屋から出る機会を失った環境である。昨年6月に皮膚科へ行った時でさえ足元が弱っていて、いつ転ぶか心配であったが、ここ…

2021年1月

年が明けて、今一度振り返る。 父が倒れて入院、在宅介護という形で引き取るも認知症が想像以上に進行していた。 対し、妻は若年性認知症を発症、長男はアスペルガー症候群、長女は躁鬱とADHDで自宅療養。で自分は8月の転職失敗を自覚しながら次を探す日々。…

2020年の年末

父が介護付き住居へ移って半年、コロナ禍のため面会はできず、飴と新聞の差入も次第に足が遠のいてしまう。施設に頼まれている皮膚科の受診も感染リスクを考え10月以降は連れていくことができない状態が続く。静かではあるが落ち着かない年末を迎えている…

コロナ禍の様子

新型コロナウィルスの影響で9月ごろから面会禁止となり2週間に一度のペースでお菓子屋ら飴を差し入れと面会で様子をうかがっていたが差入だけとなり次第に足が遠のく。聞くと、レクリエーション、散歩も自粛となり部屋とリビングの行き来だけで歩かなくなっ…

平穏

2020年6月。父は老人ホームで独り暮らし。当初、タバコが吸いたい。買い物に行きたいとわがままを言って介護士さんを困らせていたようだが2ヶ月を過ぎたころには落ち着いた様子で日常を過ごしているとのこと。毎日テレビを見て、本を読んで、昼寝して…

父の体の具合

イルクォーレ狭山へ入居するにあたり検査した結果について自分としては大変納得のいく内容だった。 認知症について。CTスキャンなどから隠れ脳梗塞が複数起きていた形跡が見つかった。このためその時々で記憶力低下、認知能力の低下が段々と進んで言ったよう…

独り暮らし再び

市の生活支援センターに相談してほどなく空き部屋があるという情報をいただく 藁をもつかむ思いとはまさにこのことかと実感する。内容を詳しく聞くことなく入居へ向けて連絡を入れていた。それで介助の水準、居住費の程度など可能な限りの情報を集めて検討ら…

在宅介護の終焉

父は独り暮らしを再開する気満々。「高円寺の不動産屋へ連れていけ。部屋を探す。」といって同居を否定。ついには同居に応じる返事はしていない。強制的に同居させたお前の勝手だと言われてしまう。一応、毎回説明というか説得し渋々であったが「分かった」…

衝突

在宅介護当初より心配していたことが現実となる。 妄言:デイサービスへ出行く前、引き出しをごそごそしていることが多い。どうも下した貯金(10万)を隠しているつもりなようである。それ自体は構わないのだがデイサービスから帰ってきての第一声がカミさ…

独り暮らしの父

在宅介護の始まる前に実家から回収した大量の書類(通知書や領収書)を整理する。 独り暮らしだった父の様子が少しでもわかるのではないかとすべてに目を通す。 年別に送付元別に仕分け。役所から年金機構から通販会社からといろいろ。不要なものを廃棄し保…

在宅介護はじまる

いよいよ高沢病院を退院。我が家での在宅介護が始まる。といってもどちらかと言えば同居に近い感じ。毎日デイサービスに通い体力維持しつつ認知症の進行が少しでも緩やかになればと期待を持つ。しかしこの期待は1週間で崩れることになる。デイサービスが退屈…

実家を引き払う

2021年を迎えて早々に引っ越しを敢行。家電、家具類、自分の子供時代の品物など大型荷物を業者さんに依頼して運び出す。翌週には不用品処理を別の業者さんへ依頼し、仕事道具、金具・釘や動かない家電等を処分していただく。扇風機が4台も出てきて驚く…

在宅介護へ向けて

瑞穂の高沢病院でのリハビリと並行して芝中団地の部屋の片づけを行うことにする。もう何年も掃除した形跡がないためかほこり・カビ、それからたばこのヤニで変色がひどい。まずは古新聞・古雑誌と領収書等の各種書類を運び出し、次に衣類を運び出す。衣類に…

介護認定と退院

11月中旬。父の肺炎は快方へと向かうものの記憶の混乱?のような言動が続く。先生や相談員の助言もあってまずは、介護認定の申請書を市役所へ提出。続く問題は退院後の生活。今回の事態を再び招くことは避けたいから独り暮らしから同居へと考えるも準備が…

父の違和感

入院中の父の面会に休みのたび行って会話をするのですが、父は同じ話を繰り返す。「通帳と現金はお前が持っているのか」「大したことないのに周りが大袈裟にするから入院する羽目になった」と。その都度、同じ説明するものの次の面会時には同じ質問を繰り返…

11月4日

翌日、入院手続きのためカミさんと二人で病院へ向かう。 病室で再び父と面会。今度はちゃんと認識してくれたようで一安心。 担当医より搬送までの経緯、警察署、救急隊の話を説明してもらう。 団地の4階に独り暮らしだった父。 新聞受けに3日分の新聞が溜ま…

11月3日

2019年11月3日。 夜21時ぐらいだったかな電話が鳴る。番号の下4桁が0110だったことから警察からの電話?と勘が働く。出ると、東大和警察署からだった。 内容は、父が救急車で病院に搬送されたということだった。それまで独り暮らしで悠々自適に暮らしていた…

はじめに

私と父が過ごした団地のベランダより これは自分にとって突然やってきた父の介護を忘れないように綴ったものです。備忘の意味合いがありますから楽しい内容ではありませんね。この先、何が起きるのか予断を許しませんが落ち着いて対応できるように、冷静でい…