てんどうちひろの介護日記

父の介護を綴りました

在宅介護へ向けて

瑞穂の高沢病院でのリハビリと並行して芝中団地の部屋の片づけを行うことにする。もう何年も掃除した形跡がないためかほこり・カビ、それからたばこのヤニで変色がひどい。まずは古新聞・古雑誌と領収書等の各種書類を運び出し、次に衣類を運び出す。衣類についてはすべてコインランドリーで洗濯する。靴下やタオルが何十足、何十枚とでてくる。押し入れ、整理ダンスの中、整理ボックスの中などいろんな引き出しから出てくる。おそらく以前から買って、仕舞った場所がわからなくなったのかそれとも買ったこと自体を忘れたのか、はたまた洗濯が面倒だったのかいずれにしても同じものが多数あちこちから出てくるのには閉口した。そういえば同じサプリメントもあちこちから出てきた。一方、高沢病院へ毎週面会に行くたび「通帳はどこだ」「財布を持ってこい」というので中身は数千円だけ入れて渡す。病院からも現金を持たさないように言われていたこともある。しかし父は財布の中に数万円を持っていないと不安で仕方ないらしく会うたびに「郵便局へ連れていけ。生活費を下す。」という言ってくる。生活費を心配する時点で今の状況を理解していないもしくは受け入れられていないようである。気持ちはわからなくもないが自分の中には次、同じことが起きれば絶対孤立死に至るであろう確信というか不安な気持ちが全体を占めており父の言うことを素直に受け入れられなかった。心配だらけのまま2020年を迎えることに。