てんどうちひろの介護日記

父の介護を綴りました

ふたたび入院

緊急事態宣言の解除が期待されるなか、施設から連絡が入る。

父が自力で立てない状況にあるという。外出自粛やサロンの自粛によって部屋から出る機会を失った環境である。昨年6月に皮膚科へ行った時でさえ足元が弱っていて、いつ転ぶか心配であったが、ここにきていよいよである。施設からは歩行器を使って歩行訓練を施設内で行ってもらうこととなった。

 

4月、ついに歩行が困難になったと連絡が入る。歩行器でも自立できず尻もちを搗くことがあって事故防止の観点から車いすの使用を促される。寝たきり生活になるのではないかと不安が募る。後で聞いた話では、車いす生活になってからは自分の意思でトイレに行くことを諦めたそうである。尿意・便意を自覚できずおむつの使用は以前からあったものの今度は排泄自体を自覚できない。もしくは介護士のお世話に甘えているのかそのままでベッドに寝ていたそうで介護士の方々も車いす生活は介護度を加速させてしまったようだと話していた。

 

同じころ、特別養護老人ホームから申し込み順が上がってきたので入居準備の連絡をもらう。介護認定も3月に2から3へ変わったことも影響したのは間違いなと思う。

入居準備については手続き上、必要なのは理解できるが(自分はまだよいほうだと思うが)大変である。

 

5月外部の医療機関で健康診断を行う必要が発生する。訪問医では対応できないそうである。初めから予想はしていたので驚きはなかった。その後今度はPCR検査が必要とのこと。車いすの父をどうやって連れていくのか、施設側の協力をいただきつつ段取りを詰めていく。

 

健康診断も無事終わり、結果を特養へ提出、検討会で承認を得たことから具体的に入居日を決めようとしていたところへ施設から電話が、父の酸素濃度が90%を下回っていることから市内の病院を受診、そのまま入院になると告げられる。