11月4日
翌日、入院手続きのためカミさんと二人で病院へ向かう。
病室で再び父と面会。今度はちゃんと認識してくれたようで一安心。
担当医より搬送までの経緯、警察署、救急隊の話を説明してもらう。
団地の4階に独り暮らしだった父。
新聞受けに3日分の新聞が溜まっていたのを見たご近所の方が119番をしてくださった。
救急隊がインターホンを鳴らすも応答がない、施錠されていることから警察へ通報となった。隣室のベランダから警官が部屋へ渡り、そこで座椅子に座った状態で発見される。警官の説明によればガラス戸は自分で開けたということだがほぼ身動きの取れない状態で救急隊に担がれながら搬送されたということである。
診察した先生の説明では、衰弱が激しく肺炎と脱水症状でしばらく入院を要するとのこと。速やかに入院手続きを済ますことになる。
その後、父の暮らす部屋へ向かい現場を確認する。
まさにゴミ屋敷だった。
5月に行った時も確かに新聞は散乱し、衣服もゴミ袋に詰められて放置されていたのを見て心配にはなっていたが、そのころと比べ明らかに散らかり方が尋常でないことを悟る。
そして休日のたび病院と部屋の片づけを行うこととなる。
後日、部屋を片付けるときに気付いたが放尿の跡が部屋、台所といくつかあり、几帳面だった父の変質にさらにショックを受けるのでした。