てんどうちひろの介護日記

父の介護を綴りました

在宅介護の終焉

父は独り暮らしを再開する気満々。「高円寺の不動産屋へ連れていけ。部屋を探す。」といって同居を否定。ついには同居に応じる返事はしていない。強制的に同居させたお前の勝手だと言われてしまう。一応、毎回説明というか説得し渋々であったが「分かった」「そこまで言うならお前に任せる」と言ってくれたことを信じて同居に踏み切ったがすべてなかったことになっているのだと理解する。

 

カミさんに対しては随分と横柄な対応らしい。昔の職人だから女性や主婦に対する偏見・固定観念で話(命令に近いらしい)をするからカミさんの疲弊が強まる。

 

息子に対しては先のケンカ以降口を利かない。出てくる言葉は「だから障碍者は・・・」と自分の知る父からは想像できない差別的発言で罵る有様。

 

娘に対しては「なんで働きに出ないんだ」と彼女がうつで会社を辞めたことを忘れてしまっている始末。毎回うつの話をするのは自分も娘もつらいので適当にはぐらかしてごまかす。

 

結局、若年性認知症を発症したカミさん、アスペルガー症候群の持病を持つ息子、ADHDとそううつを発症する娘と認知症の父との同居には無理があったのか。

だが自分の考えはすでに決まっていた。父の都合よりも家族を守ることを優先すると。

 

介護支援センターに老人ホームの相談をしつつ自分でも入居可能な施設を探すようになり資料を集める日が続く。